Episode8:【シリーズ“自分らしく生きるために”】⑥「誰だって“唯一無二”」

アドラー心理学

みなさんこんにちは。“MaskMan YC”です。

今回のテーマは「誰だって“唯一無二”」です。

まずこのテーマについて見ていく前に「唯一無二」の意味を見てみたいと思います。


◎「唯一無二」とは

“この世でただ一つしかないこと。他に同類のものがなく、その一つ以外並ぶものがないこと。“

(引用:goo辞書「唯一無二の解説 – 三省堂 新明解四字熟語辞典」より https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%94%AF%E4%B8%80%E7%84%A1%E4%BA%8C/


この意味を踏まえて、あらためて今回のテーマ「誰だって“唯一無二”」というワードをご覧になって、どのように感じられましたか。

私はこう思います。


あなたはあなた
私は私
この世に全く同じ人は存在しない。
得意や不得意は当然ある。
いろいろな個性がある
それこそがまさに“唯一無二”
だからこそ「誰かの“特別”になる必要はない。」
「“誰か良く見られよう”と無理をする必要はない。」
あなたはあなたのままで
私は私のままで
“ありのまま”をただただ互いに認め合えれば
もっと人に優しくなれるようになれるだろう
もっと自分に優しくなれるようになれるだろう
もっと自分に自信が持てるようになれるだろう

あなたはあなた
わたしはわたし
それでいい
人は誰でも“唯一無二”の存在なのだから


「誰だって“唯一無二”」と捉えることで、自分を取り巻く世界は随分と違って見えるようになれます。

それでは「誰だって“唯一無二”」について深く考えていきたいと思います。

「憧れ」「闘争心」を抱けば抱くほど生きづらさを感じる


メジャーリーグやオリンピック、ワールドカップなどで活躍されているトップアスリート

音楽業界や芸術の世界でヒットを送り出し、活躍されている作曲家、作詞家、シンガー、アーティスト

YouTube、SNS、テレビやラジオの世界でバズり、活躍をされている俳優、タレント、Youtuber、インフルエンサー

ビジネスの世界で事業が当たり、活躍されている経営者、起業家

一度は「私もあんなふうになりたいな」って憧れを抱いたことはあるのではないでしょうか。

彼らのようになりたい、どうしたらなれるのだろうと、彼らが書いた本やブログを読んだり、これまでの軌跡を調べたり…していくうちに、

「自分には無理」

「あっ!住んでいる世界が違う」

などと虚しい気持ちになったご経験はあるのではないでしょうか。

少なくとも私はこのような経験が過去何度かしてまいりました。


身近なところでは、例えば…

学生時代、

「自分は全く運動音痴なのに、あいつは運動神経抜群で勉強もできる。」

「異性からもモテモテだ。」

「俺もあんなふうになりたい。」


そして社会人

Episode3:【シリーズ“自分らしく生きるために”】①「他者と比べない。“自分は自分”」

でも書かせていただきましたが、

「後輩は出世したのに、自分は出世できない。」

「俺も後輩のように出世したい。後輩に負けたくない。」

と「憧れ」や「闘争心」を抱いた経験を私は何度も何度もしてきました。

彼らのことが輝いて見えました。


彼らのようになりたいと、

体づくり(走り込みなど)に励んだり

資格取得の勉強に励んだり…

でも自分なりの努力をしても、結果彼らには追い付けない。


彼らのように輝けない。

彼らのようにモテない。

彼らのように出世できない。

彼らのように「特別な存在」にはなれない。


そう思うと、本当に辛い気持ちになり、抱いた経験を私は何度も何度もしてきました。

「憧れ」「特別」…何もない、いわば「普通」の自分に対して劣等感を抱いていました。

「普通」≠「無能」


そんな私の状況を打開に導いてくれたのがアドラー心理学の次の教えです。

“普通であることの勇気“

“普通であることとは、無能なのではありません。わざわざ自らの優越性を誇示する必要などない”

(引用:岸見 一郎/古賀 史健「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(2013) P.260・P.261)

このアドラー心理学の教えを踏まえて、私は当時の自分をこう分析しました。

「憧れ」「闘争心」は、どこかで「注目されたい」「特別に存在になりたい」そこから来ていたのではないか。

「特別な存在になれない」…すなわち「普通」である自分に対して「無能」というレッテルを張っていなのではないか。

そしてこのアドラー心理学の教えから、私は自分に対してこう捉えられるようになりました。


「特別な存在になれない」としても「普通」でいいじゃないか

自分は「無能」な存在ではない


「あなたはあなた」「わたしはわたし」…「人は誰だって“唯一無二”」


「普通」である自分に対して受容的になれたことで、こう思うこともできるようになりました。



トップアスリート、有名アーティスト、俳優、タレント、Youtuber、インフルエンサー経営者、起業家…

クラスメイト、上司・先輩・後輩…

個性、育った環境、生きている環境、これまでの境遇…ひとそれぞれ全く違う。

だからこそ、憧れを抱いて、「あの人みたいになりたい」って思っても絶対になれっこない。

一方自分はどうだ。自分の個性、育った環境、生きている環境、これまでの境遇は“他者にはない自分にしないかないもの”だ。

そこをもっと着目していくべきなのではないか。


トップアスリート、有名アーティスト、俳優、タレント、Youtuber、インフルエンサー経営者、起業家…

クラスメイト、上司・先輩・後輩…彼らにはあって私にはないものがある。

逆に彼らにはなくて私にあるものがある。

それこそ「あなたはあなた」「わたしはわたし」…

「人は誰だって“唯一無二”」なのではないか



最後に


今回のテーマ「誰だって“唯一無二”」

いかがでしたでしょうか。

「普通であること」に「勇気」持つことで、

“他者にはない自分”に気付くことができるようになり

そこからありのままの自分を受容し、より自信を持ってこれからの人生、キャリアを歩んでいけるようになると思います。


決して私はあなたにはなれません。でもそれでいいのです。

私は“わたし”なのですから


私も「ありのままの自分」を受け入れられず、強い劣等感、悩み、苦しんだ日々を過ごした人間です。

同じ悩みを抱えていらっしゃる方にとって少しでも参考となり、勇気となれれば幸いです。


本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。



MaskMan YC




参考文献:岸見 一郎/古賀 史健「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(2013)       

P.73~P78.「第二夜 劣等感について」、P.260~P.264「第五夜 普通であることの勇気」

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