Episode4:【シリーズ“自分らしく生きるために”】②「“見返り”を求めない」

アドラー心理学

みなさんこんにちは。“MaskMan YC”です。

今回のテーマは「“見返り”を求めない」。

かつての私は、他者に何かを期待して、すなわち“見返り求めて”を行動していました。

でもそれが自分が期待していたこととかけ離れていた時、相当に苦しかった。

いや今思えば、自分勝手に苦しんでいただけかもしれない。

アドラーの“この教え”に出会うまでは。

このテーマで一番お伝えしたいことは、アドラーの“この教え”を知ることで、

相当気持ちが楽になれます。

イライラすることがなくなります。

他者に振り回されなくなります。

そして

自分にも他者にも優しくなれます。

それでは、私の経験を踏まえ考察していきたいと思います。

テーマの根幹『課題の分離』という考え方

考察の前にこれだけは押さえておきたい。それは『課題の分離』という考え方です。

この考え方は今回のテーマを語るうえで切っては離せない重要な考え方です。

『課題の分離』とは、

ある課題に対して、

“他者がどう思うか、どう対処するかは自由”

“だからその課題に対して、完全に自分から切り離して”

“決してその課題に土足で踏み入れない”

という考え方です。

『全ての悩みは「対人関係の悩み」』としているアドラー心理学において、

この『課題の分離』を実践できれば、この「対人関係の悩み」から一気に解放されるとも言われています。

どういうことなのか?

具体的な例をもとに見ていきましょう。

『課題の分離』の具体例~私の経験をもとに~

例えば、この考え方を示す例として、まず車の運転の時がわかりやすいでしょう。

①渋滞時

高速道路の渋滞、動いたり止まったりノロノロのスピードで、車が動いていたとします。

そこへインターチェンジの加速車線から1台の車が本線に入ろうとしています。

こういうシチュエーションで大事な考え方として“チャック合流”。私もこの考え方は大切にしていて、この時も1台進路を譲りました。

しかし、入った車が、入る前に、手をあげたり、頭を下げたり、ハザードランプを点灯させて挨拶がなかったり(私は逆の立場の時は入れていただいた時の感謝の気持ちとして、やるように心がけています)した時、

ほんと腹が立ち、「なんだよ!入れなきゃよかった」ってむしゃくしゃしていました。

その後の運転でもイライラが収まらず、わかっていてもちょっと荒い運転になってしまうこともしばしばありました。

そんな自分に嫌気がさしたこともしばしば。

でも、『課題の分離』というフィルターを通して考えてみると、イライラすることも、自分に嫌気がさす必要もなくなるのです。

②恋愛の時

もう一つ私の経験を踏まえた例を披露します。

それは恋愛の時です。

恋愛においても『課題の分離』は効果的だ、と実感しています。

例えば私はマッチングアプリを何度か利用したことがありますが、

ある女性とマッチングして、メッセージのやり取りも弾み、ランチに誘って、OKをいただきました。

ランチの当日もお互いの共通の趣味などの話題で盛り上がり、その後2度3度、食事したり、ドライブに行ったり。その方とのメッセージや会話の内容を思い返しながら、デートプランを考え、その方も毎回喜んでくださいました。ほんといい感じでした(あくまで自分の主観ですが)。

そして、5度だったと思い切って告白をしました。正直良いお返事をいただける、と自身に満ちていました。

しかし結果はNo。理由は「あなたはほんと良い人。一緒にいると笑顔になれる。でも前の彼が忘れられない。だからお付き合いはできない。」でした。

相当凹みました。ショックでした。

そして「その方に喜んでいただきたい、とデートプランも一生懸命考えたのに・・・何でこんな結果なの!」

本当に悲しかった。

でも、『課題の分離』というフィルターを通して捉えてみると・・・ショックや悲しい気持ちになる必要はなくなるのです。

全ての根源は“見返りを求めていた”にアリ!

『課題の分離』という考え方と出会い、自分自身のこれまでの他者への接し方に対して、ある思いが芽生えました。

それは他者に強度に“期待していた”“見返りを求めていた”ということです。

先の具体例①や②がまさにそうです。

①では

・本線に合流した時に、挨拶をされるかされないかはその方(他者)の課題である。

・挨拶するかしないかはその方(他者)の自由。

・だから他者に“挨拶という見返り”を求めるのはどうなの?

・そう考えると、その方に対して腹を立てる必要はないんじゃない?

・むしろ挨拶していただけたらラッキーって感じで捉えていればいいじゃん。


②では

・「好きです。付き合ってください」にという私の気持ちに対して、どう返事するかはその方(他者)の課題である。

・OKするかしないかはその方(他者)の自由。

・だから他者に“デートプランを一生懸命考えたからOKしてもらえる、という見返り”を求めるのはどうなの?

・やるだけのことはやる。努力もする。でも例え良い結果にならなかったとしても、それはそれで仕方ないじゃん。

・私はその方の自由な意思を尊重して、また一つ経験が積めたと思って、前向きに進もう。


このようにいい意味で“他者に期待し過ぎない”すなわち“見返りを求めない”ことで、

自分自身が他者に振り回されず自由に、そしてポジティブに捉えられるようになれたのです。

そしてこの効果は他者に対して腹が立ちにくくなり、自分に対しても、他者に対しても「まっいっか」って優しい気持ちで接することができるようになる、という更なるプラス効果ももたらしました。

最後に

いかがでしたでしょうか。

私は『課題の分離』という考え方を実践し、他者に対して「“見返り”を求めない」生き方を選択したことで、以前と比べてイライラすることも大幅に減り、毎日がおおらかに過ごせるようになれました。

何よりも他者に振り回されず、より“自分らしい生き方”にまた一歩近づいている実感が湧いています。

今回は私の経験を踏まえた二つの事例から考察しましたが、他にもあらゆるシチュエーションで応用できると思います。

同じような悩みで苦しんだり、ショックを受けたり、悲しい気持ちになられた方に、少しでも“勇気”に繋がれば幸いです。

本日もお読みいただきましてありがとうございました。


MaskMan YC

参考文献:岸見 一郎/古賀 史健「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(2013)
P.139~P.155「第三夜 課題の分離について」

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