Episode3:【シリーズ“自分らしく生きるために”】①「他者と比べない。“自分は自分”」

アドラー心理学

みなさんこんにちは。“MaskMan YC”です。
今回のテーマは「他人と比べない。“自分は自分”」
このテーマで一番お伝えしたいことは、

他者と比べないことで色んなストレスから解放される
そしてより自分らしく振る舞えるようになる

です。

私の経験も踏まえつつ、アドラー心理学の観点から考察していきたいと思います。

私の経験:昇進できない自分。昇進した後輩。

数年前の人事発表の日。私は現在勤めている職場(以降「現職」とします。)でポジションはチーフですが、今年こそはマネージャーに昇進できるのでは、と期待していました。
 
その当時、学生など若者の進路・就職をサポートする部署にいましたが、国家資格キャリアコンサルタントという資格を取得したのも、進路・就職をサポートするうえで専門性を高めたい、という思いからです。そしてもう一つ、正直に白状すると、資格を取れば昇進に繋がるのでは、という思いもありました。
 
しかしながら、この日、昇進者の一覧に自分の名前はありませんでした。代わりに1年後輩がマネージャー昇進として名前に上がっていました。

この時の悔しさ、悲しさは相当なものでした。
 
昇進できない自分。昇進した後輩。こう比べて、この当時の自分は、自分に対して無様だって評価していたし、周りからもきっとそう思われているんだ。って思うようになっていました。そして…

「この組織のために仕事も頑張っている。資格も取った。なのに何で後輩が昇進して、自分は昇進できないのか。」

後輩と自分を比べれば比べるほど妬ましい思いも一層増しました。

今振り返ってみると、この当時の私は、ある種、昇進へのこだわり、世間体を気にし過ぎていたのかもしれません。

毎日毎日、結構ストレスもたまっていて、何かに対してイラついたり、イラついた自分に対して悲観的になったり、その繰り返しの日々を過ごしていました。

「他者と比べる」という不幸

以上が私の「他者と比べる」という経験になりますが、これを読まれて、ものすごく後輩と比べている、とお感じになられたかと思います。
相当に、後輩への競争心むき出しの状態でした。

アドラー心理学の考え方の中にこの状態を打開するためのヒントがありました。

それは、

“人生は他者との競争ではないこと”
“目指すべき理想の自分と比較して、ただ前を向いて歩むこと”
“他者を競争相手ではなく、対等な存在として見られるようになること”
“いつまでも他者を競争相手と見ている限り、対人関係の悩みから逃れられず、幸せは訪れない”


です。

これらを踏まえて、今一度上記の私の経験をお読みください。
いかがでしょうか。

後輩、すなわち他者との比較に拘るあまり、後輩への妬みの気持ち、気になる周りの目…私の脳裏に「他者」という存在感が増し、「自分」という存在感が消えかかっている自分自身。そしてストレス、イライラ、悲観的…まさに対人関係の悩みに奔走している自分自身に気が付きました。
これでは到底“幸せ”にはなれません。

“「他者と比べる」という不幸”を知った私は「他者と比べない」という決断をしました。

「他者と比べない」という決断がもたらしたもの

この決断をして以降、イライラしたり、悲壮感に苛まれることは大幅に減りました。
  あんなに他者のことを気にしていたのに
  あんなに周りの目を気にしていたのに
「自分は自分のままでいい」心からそう思えるようになりました。
 
そう思えると、他者と比べ、周りを気にして躊躇していたことも、
「やってみよう」
そんな勇気も湧いてきます。
 
あんなに妬んでいた後輩に対しても“競争相手ではなく対等な立場”と思うことで、今では普通に話せています。また周りの方々とも臆することなく、話せるようになっています。たまにダジャレも飛ばしてスベってます。スベりまくっています。
でもいいのです。それが「自分」なのですから。

「他者と比べない」という決断がもたらしたもの
それは「“自分”を取り戻した自分」でした。

最後に

アドラー心理学から学んだ「他者と比べない」という考え方は、「自分」という存在をありのまま受け入れられるようになれる、そして“「自分らしく生きるため」の勇気”を教えてくれた、そんな存在のように私は強く感じています。
同じような悩みを抱えていらっしゃる方にとって、少しでも「自分らしく生きるため」の参考となれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

MaskMan YC




参考文献:岸見 一郎/古賀 史健「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」(2013)



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